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2008.04.28

第83話 目利き不足

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世の中いろいろな分野があるものですが、そうした専門家の集まりに出させてもらうと、自分の意識に無い世界が沢山あることに驚かされます。

最近、テーマの異なる会合に幾つか続けて出席したのですが、期せずして同じ結論に達してしまいました。それは、『目利きが必要だ!』というものです。
ここら辺がどうも今の日本、特に関西の悩めるウイークポイントのようです。

例えば、関西の文化資産価値を高めようという時、関西にはコンテンツもあり
プレイヤーもいるが、プロデューサーがいない。東京に一極集中してしまっているということです。
ただ、こうした問題は日本という国全体でも言えます。
大学が持っている特許等多くの知的財産を産業に結び付けようということは、近年どの大学でも積極的に狙っている戦略ですが、どの研究や特許が実用化につながり、将来事業的な価値を持つのか、難しい判断が求められます。余程の目利きでないと上手く行かないことは分かりますが、それが大きなネックになっているようです。

最近では、医療や介護の分野でもこうした問題が指摘され始めています。患者にとって良い医療機関はどこか?という問に対して、誰が答えを出せるのでしょうか。
又、提供側でも同じことが言えて、最適な医療や介護を決めるのも高度な判断が必要です。
診療所などの医師は、治療することそのものよりもゲートキーパーとしての役割を求められ始めました。外来患者がどのような医療ケアを受けるべきかを判断してしかるべき医療機関に繋げることが要求されます。
実は、今の日本では、単なる医師不足だけでなく、こうした総合医も不足しているということです。
そして、医療機関について言えば、総じて経営難時代の病院経営をどう導くのか、深い専門性と同時に洞察力と判断力が求められるところですが、果たしてそうした人材がどれだけ育成されてきたのか、余り楽観できないのが現状でしょう。

従来からの日本の縦割り社会の風土、そして、それに甘んじてきたツケが、異分野が複雑に連携化し発展する時代に至って、重要なキーパーソンを欠いているいう大きな問題を生み出しています。

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