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2008.02.05

第80話 中国野菜と日本野菜

Cm164やっぱりいっぱい出てきました。
自分の家では中国製の冷凍餃子は食べた覚えが無くても、いろいろな食品会社から
関係する食材を使っている報告が届き始めています。

今回の中国製冷凍餃子の事件は、現在のところ、どの段階で毒物が混入したのかサスペンスドラマのような展開になっています。
究明は警察に任せるとしても、改めて、自分達の口にしているものの真相が分かっていないことを痛感させられました。

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最近は、『食の安全』に対しての意識も高まってきているので、食材をはじめ口にする物には気を使っているという人が増えています。
それでも、食材の産地が全国いや世界中に拡がり、加工食品も増加している中で、本当は何を食べているのかを完全に知り得る人はまずいないでしょう。
今回のように、混入物が猛毒の場合は騒動になりますが、これが弱い毒性で永年経たないと害が分からない物質だったらどうでしょうか。

また、この問題は中国産だからと限定できるものではありません。
確かに、報道を見ると、中国とはどんな国だと不信感を深めてしまう内容です。
また、長年の外交的な国民感情の上に、急速度で日本を追い抜きそうな経済成長、北京オリンピックも間近という、絵になる構図が勝っているような気もします。
発展著しい中国の「光と影」といった内容は、今の日本人の好奇に訴えるにはぴったりで、やや過剰ではと感じなくもありません。

ただ、中国はとんでもない国だという一色に染まるのもどうかと思います。
「中国産の野菜や食物が怪しくて危ない」が強調されればされるほど、「国産は良質で安全」という相対的な評価が根付きます。

4656065中国の現在は、日本が高度経済成長期に通ってきた状況とそっくりに映ります。
日本も当時に比べれば、大人になり、良くなってきたのでしょうが、それでも全ての野菜や果物が無農薬で安全化と言えばそうではないでしょう。
つい最近まで大騒ぎしていた、賞味期限改竄問題やミートホープ事件等はそれを顕著に表しています。

良し悪しは別として、飽食に慣れた日本人といまだ豊かではない(或いはようやくちょっと豊かになってきた)多くの中国人との間には、「食べること」への考え方や思いにずれがあるように思います。(それは、アジア全体に対して言えることかも知れませんが)
食べることは生きること其のものであり、腹を満たしてナンボということが前提です。
しかし、今の日本人は、食べ物は肉も魚も野菜も全てあたかも工業製品であるかのように消費者の嗜好を一方的に押し付けていきます。
きゅうりやピーマンが消費者の好みに合った形や味になる、というのはよく考えると変です。

Dv053_l昔から自分の住まいの4里四方で取れた物を食べると美味しくて、健康的だと言われてきました。
本当に、食の安全を求めるなら、自分が育った環境(ということは自分のDNA)にマッチした氏素性のはっきりした食物を新鮮な内に食べることです。
事実、食糧難に備えて、郊外に自作農場付きの家を求める人が増えてきているとも聞きます。
しかしながら、日本の現状は、中国産をはじめ世界の食材を使わなければ生きていけないのです。

『食の安全』と『食の安全保障』は密接に関連しているのか?
どちらにしても、大きな問題です。


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