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2007.12.26

第77話 原油高がハイパー・インフレへの発火点になるのか?!

7701いよいよ年も押し迫ってきました。
今年も振り返るといろいろな事がありましたが、それにしても、年々理解に苦しむような不可思議な事が増えてきているように思えます。
突然総理大臣が辞任するとか、動機がはっきりしない凶暴事件などはその類ですが、その中でもよく分からないのが、石油の値上がりとそれに伴って広がり始めたインフレの波です。
原油価格が高騰し始めたのは、確かアメリカがイラクに攻め入って間もなくの頃からです。その頃日本のメディアは、アメリカでガソリン価格が上がって困っている市民の姿を紹介しながらも、日本の石油依存度は、昔のオイルショックの時に比べて遥かに低くなっているから、当面大きな影響は無いであろうと報道していました。

それが、その後も原油価格の高騰は続き、今になってその影響下に国ごとどっぷりと浸かり込んでしまいました。
原油の高騰は、単にガソリンや灯油の値上げに止まりません。
小麦や大豆やとうもろこしなどの穀物価格が急騰しているようです。粉もんを主食にしている関西人にとってはたまったものではありません。

7702石油の値段が上がると、世の中のほぼ全ての物の値段が上がることは、昔のオイルショックで経験済みです。
しかし、昔のオイルショックは中東戦争でOPEC(石油輸出国機構)が自分達への支持を世界中から取り付けようとした戦略でしたが、それに比べて、今回の原油高騰は現代社会の複雑さを表しています。
なぜ原油が上がり続けるのか、どうも専門家にもよく分らないようなのです。

発端は、確かにイラクやイランでの紛争が、石油不足をもたらすという予測からでしょうが、そこに中国をはじめとするBRICsの石油需要の増大、アメリカでの好況やSUV車等のガソリンを使う車の販売増加、その上、ここに来ての世界的なサブプライムローン問題で投機資金が原油市場に流れ込んだ、等々。また、対策面では、産油国は増産をして原油価格を下げようと努力はするが、思い通りの増産ができないだけでなく、増産する為にはコストが掛かり、それが下手をすると価格に跳ね返ってくる、等々。

地球のあらゆる所で起こっていることが、複雑に絡み合って、現象として私達のささやかな日常生活に大きく関わって来る時代です。それは、例えば、地球温暖化、温暖化ガスの排出規制問題などでも言える事です。
結論的には、私達に理由が分かろうが分かるまいが、物の値段は上がるということなのでしょうか?

永らく、デフレ慣れしていた日本人にとっては、大きな環境変化ですが、国や地方で1100兆円も借金していることを考える時、デフレよりマシということも言えます。
ここら辺は、経済学者の議論を待つところですが、
石油は当面値上がりし続け、それによって物価も上がる。それに消費税などの増税が加わると……?????。 果たしてどうなるのでしょうか?!

まあなるようになるでしょうから、まずは、激動の来年に備えて、明るく楽しく、体力も付けておきましょう!!

今年もこのサイトをご覧いただいた皆様。大変ありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお過ごしください。

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2007.12.13

第76話 個人が尊重される国へ!!真のレジームチェンジは起こるのか?

6237904「国民のために国家があるのか?」「国家のために国民はいるのか?」
この問に容易に答え得る人は少ないと思う。
日本は、歴史的、伝統的に見て、国家のために国民がいる国家であり続けた。
そしてそれは、戦後、民主主義国家に生まれ変わった後も、人権や人間性が盛んに叫ばれだした近年においても、本質的には変わっていないと思う。

高度成長の後もバブル形成時までは、前に向かってモウレツに駆け続けた社会。流れに取り残された人も、自分は勝者と思っていて人も、バブルがはじけ、経済成長が止まって、自分の足元を見詰めざるを得なくなった時、初めて失ったものとその大きさに気付かされる結果になった。
それは、一部は経済的なものであっただろうが、それ以上に生活や人生にとって最も大切なものであったかもしれない。
そうした意味では、経済が失速して、自分達の本当の姿を見詰める機会を得た事も、決して悪い事ではなかったと言えるのではないだろうか。

それから十数年経って、国も社会全体もようやく個人の生活や権利に目を向け出したようである。
ここは「国民の為に国家がある」という、民主主義国家としては当たり前の姿に至れるかどうかの重要な段階だと思う。

従来型の国家論や計画経済(特に官主導の)で国の成長を引っ張るという手法でなく、民生レベルの積み重ねで理想の社会・国家を目指していくのが、まどろっこしい面はあるが、これからの重要なアプローチではないだろうか。

誤解されては困るが、私はどの政党が良いと言っているのではない。
ただ、独断的、強権的な政治が国民をリードするという長年続いてきた我が国のレジームがはっきりと変化していくのを感じる。
そして、個人本位、生活者本位、住民本位の社会が、地鳴りのように底から押し上げて来ており、その兆候が、社会のいたるところ、又、国政レベルでも表れ出している。

国や体制が変わるだけでなく、国民の意識や行動も変わるべきであろう。
いつも行政に依存するばかりでなく、社会を支える自覚もいるだろうし、何よりも、責任を持てる自分の考えや判断を持つ事が大切になってくる。

先程も述べたが、機は熟しつつある。
ただそれは、マスコミに煽られた安易な政権交代ではなく、混乱する期間は少々長くなったとしても、しっかりと理念に根付いた国民に突き上げられたレジームチェンジであることを望みたい。
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