第43話 総選挙でクローン議員がたくさん誕生!!
小泉首相のパフォーマンスが見事に功を奏し、自民党が地すべり的な大勝利を挙げました。
先月もここで書きましたが、改めて小泉首相の凄みと天才ぶりが際立った結果でした。
ただ、自民党の勝利を願っていた人でも、ここまで勝つと、この後どうなるのか、どんな苦い政策が打ち出されるのか、不安に思う人も少なくないでしょう。
何事もバランス感覚が大切ですが、小選挙区制、果ては二大政党制となっていくと、ヤジロベイがどちらかに大きく傾くように極端な結果が出やすくなります。
さて、「改革」「改革」と盛んに叫ばれた今回の選挙でしたが、選挙そのものは、一足早く大きく変化(改革と言えるのかは分かりませんが)を完了した感があります。
私は中学、高校の頃岐阜市に住んでいました。丁度、野田聖子氏の祖父の野田卯一が活躍されていた頃です
自民王国での選挙を見ていると、子供ながらにも、国会議員(特に自民党議員)がどれだけ地域とつながり、支持母体の根を深く張り巡らしているかが分かりました。
自民党議員の磐石の体制は、難攻不落の城砦のように見えました。
それが、その後小選挙区制に変わったとは言え、今回の選挙では大きな様変わりです。
岐阜1区をはじめ各地で、その地域に縁もゆかりもない候補者が、自民党公認というだけであれだけ善戦したのです。
「刺客」と揶揄された落下傘候補は、どの人もプロフィールを見ると優秀な人ばかりです。
けれども、全体を一括りで報道されると、あたかもクローン人間かロボットが機械的に戦場に送り込まれているようです。

これからは、党本部が決定した政策や法案を実現する為に忠実に一票を投じるのが、小選挙区制選出議員の役割になります。そうだとすれば、下手に自己主張や個性を出すことがない優等生的な人材が議員になった方が上手くいくでしょう。
彼らは、大きな政治システム(政党)の歯車に徹することが要求されるのです。
昔のように個性と自我がむき出しのツワモノ代議士は時代遅れの存在としてSL(蒸気機関車)のように惜しまれながら消えていくのでしょうか。
例え、党首のクローン議員同士が戦う政治構造になっても、それはそれで黒白がつきやすく、構造改革や憲法改正が迅速に進められるメリットがあります。特に日本の現状のように速い変化を要求されている場合は尚更です。
しかしながら、本来主役であるはずの国民が、好みや心理を為政者サイドに読み切られ、画一的なパフォーマンスやメディア戦略で誘導され続けるとしたら嘆かわしいものです。
劇場型民主主義も分かり易さを通り越して、本質的な問題の隠蔽に利用されるようになると怖いものがあります。
ただ、そうしたことを全部含んで、日本国民は意思表示をしたのだと感じられます。
大方の人は、難しい事は分からなくても、このまま変化がないとヤバイと大なり小なり感じています。もしかしたら劇薬を飲むことになるかも知れないけれど、決断力と行動力ある(いろいろなしがらみが無い)小泉首相に任せてみようと判断したのだと思います。
この推測が正しいとすれば、日本人の時代感覚やバランス感覚はなかなか鋭いものだと言えます。
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