第41話 固定観念に毒されていく~!!
毎年夏休みになると楽しみなのが、ラジオの子供電話相談を聞くことです。
子供の質問は、素直で無邪気、見たまま疑問に思ったままを解答者にぶつけます。
こんなことを聞いたら笑われるのではなどと心配しないのでかえって鋭い質問になります。
解答する先生方も時々たじたじとするような質問もあり、聞く側としては、どんな答えが出るか予想するのも楽しみの一つです。
ラジオに影響されて、自分の子供にも「何か科学で興味のあることはないの?」とか「分からないことは聞いてごらん。」とか水を向けるのですが余り反応はありません。
ラジオで質問する子供達は、積極的でしっかりしているなと感心します。
ところで、子供電話相談を聞くことの楽しみは、奇想天外な質問や先生方とのやり取りの妙だけではなく、自分を含めて大人がどれだけ固定観念に支配され、頭を硬くしているかを確認することにもあります。
大人は長年生きていくうちに、色々な事に自分なりのレッテルを貼って、認識を整理しているようです。『色眼鏡で見る』『決め付ける』というのは、人生経験からくるある種生き抜く為の知恵でしょう。しかしその反面で、発想や連想は狭い方向に向けられ閉じ込められことも事実です。
出来れば、見るもの聞くものに新鮮な好奇心を持ち続け、頭の中を白紙にして受け止められればと願います。
それにしても、世の情報化の進展で、素朴に物事を観察し深く考えてみることが少なくなり、また難しくなって来ているように感じます。
一つには、じっくり考えて答えを自分で導き出す前に、インターネットをはじめどこからでも答えを先に手に入れることができるのが原因なのでしょうか。併せて、世の中全体が押しなべて、マニュアルに沿った紋切り型の知識を持て囃す傾向があるのとも無関係ではありません。
ラジオ放送での子供の質問や先生との会話の中にも(大方は純粋で天真爛漫なものですが)、こうした傾向を感じるやり取りが時々聞けます。
より自由で柔軟な発想や思考力が要求される時代に、大人はある程度仕方ないとして、もし、子供もまでもが、幼いうちからパターンにはまった思考に慣らされ、固定観念に毒されていく傾向があるとしたら、時代に全く逆行した不可思議な現象だと思わざるを得ません。
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