第40話 誰も望まない解散
produced by 変人以上
政治の世界は
そうは言っても、我々国民の生活の根本をなすのは、やっぱり政治ですから無関心でもいられません。
さて、今回の郵政民営化法案否決に伴う衆議院の解散劇は、元々は国民に一番身近な問題が、彼ら(国会議員達)にかかると、何とも分かり辛い権力闘争に変貌する典型例でしょう。
郵政民営化の賛否は別として、私は今国会でこの法案は通ると思っていました。
それは、日本が否応なしに進めないといけない構造改革(改悪と感じる場合もあるが)の為には避けて通れないものだと思うのと、外国からの郵貯簡保の改革圧力には屈しきれないのではと考えていたからです。
それが、結果としてまさかの参議院での否決。正直びっくりしました。もっとも、暫くすると、まあ、そんなものかなとも思えてきましたが……。
民営化の是非は別として、今回の解散劇からいろいろ感じることがありました。
例えば、
1)小泉首相と自民党内郵政法案反対派が双方脅し合いをしていたが、本気だったのは小泉首相だった。
2)自民党内反対派の議員の中でも、まさか本当に否決され、まさか本当に小泉首相が衆院を解散するとは読んでおらず、内心大変なことになったと今頃感じている人がいる。
3)小泉首相は、法案が通ることは望んでいたが、最悪の場合でも、自分の意に沿わない自民党をぶっ壊し、選挙に勝って改めて法案を通そうとしている。郵政改革と党改革を同時に達成するという深慮遠謀がある程度以前からあったように見受けられる。
4)小泉首相は変人以上の一種天才政治家である。
等々。
支持団体から余程強力な圧力があったのでしょう。法案を廃案にすべく必死に動いた議員が、気が付けば解散という局面で党の公認すら取れず、場合によれば、小泉首相(構造改革推進派)の抵抗勢力という敵役を演じる羽目になります。
8日の夜のNHKテレビでの首相記者会見を聴いていると、「今回の解散は『郵政解散』であります。郵政民営化に賛成してくれるのか、反対するのか、これをハッキリと国民の皆様に問いたいと思います。」とおっしゃる。
白か黒か、イエスかノーかを問うて選挙戦を戦うのは、二大政党制の形そのものでもあります。
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郵政民営化
賛成=構造改革推進派=規制緩和・民活推進派=小さな政府論者=増税反対論者
反対=構造改革反対派=既得権益擁護派=大きな政府論者=役人天国容認派
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という図式を引いてしまうと、反対派はこの論戦では闘いにくくなります。
ともあれ、本格的な二大政党制時代が、今回の選挙を契機にさらに近付くことは間違いないでしょう。
さて、話は一見飛躍しているように感じるかもしれませんが、誰も積極的に解散を望んだわけではないのに解散してしまった。その背景は、複雑な事情の重なり合いやそれぞれのメンツや権力を掛けた争いがあるのでしょう。
それでも、特定の人達を除いて、誰も事態の展開が読み切れない内に進んでいく様は、何か戦争に突き進む様子に似ているようにも見えます。
誰も戦争を望まないのに気が付けば殺し合っていた。我が国も過去に経験してきた道です。その道筋については、いつも後になってからもっともらしく解説されるが本当のところは国民には殆んど分からない。
ごく一部の人達を除いて、誰が最初から喜んで戦争をしたいと思うでしょうか?
それでも、今も戦争は絶える事がありません。
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コメント
私は、小泉純一郎氏のアメリカ一辺倒に近い外交姿勢は、以前からいかがな物かと思っています。
ネットジャーナリストの田中宇さんの「国際ニュース解説」というブログの最新号では、「アルカイダは諜報機関のつくりもの」という記事が配信されています。
このニュースが事実だとしたら、日本は戦争の片棒を担がされたことになります。
大国同士の戦争はしばらく起きないと思いますが、それにしても理不尽な事件が次々と発生する世の中になったものだとつくづく思います。
投稿者: スパイラルドラゴン (Aug 20, 2005 9:09:52 PM)